2010年9月17日金曜日

お彼岸を前に

墓参りに行ってきた。今年6月に義母が亡くなってそのお墓参りと同じく今年手入れをした家の墓参りの2か所をあわただしく回った。
 義母のお墓は民間の霊園の一画にある義姉の加入する年金組合が募って作った共同墓所だった。先に亡くなった義姉のつれあいも入っている。義姉も入るつもりですでに記銘してある。
 新憲法(ちょっと古いいいかただが現憲法)になって家督相続制度など旧家制度がなくなり、戸籍制度や家族制度も変わった。都市への人口移動もあり核家族が急増し家族の意識なども大きく変わっている。しかし、お墓など人間社会の習慣や社会的システムは追いついていない。そのひとつがお墓だと思う。「死んだら骨などどうでもいい」という考えもある。それを論ずればいろいろでてくるからやめる。
 私自身も、墓などどうでもいいと考えていたが、現実に自分が親たちの墓を受け継いでみると放り出すわけにもいかず、結局はそれを維持するために今回も100万円近くもかけて墓誌や通路の補修などをした。管理を依頼している石屋の話では、現在の都営霊園の墓所を新たに借りると権利だけで5000万円を超えるという。我が家の全財産以上の金額だが残念ながら制度上売ることはできない。
 さて、共同墓所だが、最後はどうなるのだろう? と気になった。その団体に加入している人が全員お墓に入ったら使用料は誰が払うのだろう?。その時 この共同墓所はどうなるのか?  誰が始末をつけるのだろう?
 家族制度も不安定ではあるが、すくなくてもお墓をふくめこの国は家族を底盤にして続いてきた。もちろん無縁になればそれなりに始末されてきたが それも織り込み済みだった。でも希望者を募って作った組合にそれ以上の安定性継続性があるのだろうか?  





 

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